自然幼稚園構造見学会レポート

  • 更新日:2010.10.26
  • 見学会

見学会開催日 2010年10月26日(火)
参加人数 57名18社

公共建築物木造利用促進法にともない、減り続ける新築着工件数の反面、木造大型施設や高齢者施設の着工は増加傾向にあり、京都市内でも、400坪の保育園施設の工事がスタートしており、当現場にて見学会を開催する事となりました。
当初は鉄骨かRCでのプランでしたが昨年6月に他の木造保育園の工事現場を幼稚園の先生方が視察に来られた時『うちの幼稚園って、自然幼稚園って言うのよね、出来れば子供たちのために、、、、』と言った一言から始まり急遽、木造で建てる事となりました。
施工業者様にとっても鉄骨から木造に切り替えることで大幅なコストダウンを実現し、事業主様にとっても、木造基礎にすることで埋蔵文化財に対する試掘のリスクが軽減されるという二次的なメリットもでてきます。

構造躯体は構造設計事務所ジョインウッドとNK工法によって、使用横架材最大11メーターの大断面集成材を使用し、最大スパン7.5mからなる大空間を実現すると同時に今回初めて斜め接合金物も採用した特殊加工物件でもあります。

ご遠方からも見学のご参加を頂きありがとう御座いました。

ご参加頂いた方の中には 工務店を始め京都府の行政担当者から設計事務所、または、実際に幼稚園施設の新築や改築をご計画の施設経営者の方々までお出で頂き、400坪の施設の中を興味深く観覧されていきました。

建物は上から見ると6部屋の教室と4部屋の教室がT字型に並べられた半平屋で構成されております。

教室の上にはロフトと勾配天井の組み合わせにより、二階の窓からは各部屋に光が差し込むデザインになっていました。
建物がT字型に接した部分が7mスパンの大廊下となっており、建物正面からみると約30mほどの大廊下奥に作られたプールのある中庭から、光の差し込む迫力のあるデザインを楽しむことができました。

また大廊下の2階部分に作られた大きなベランダはからは幼稚園全体が見渡せるようになっていると同時に、ベランダと教室の明かり採りの窓が繋がっており子供たちの目線からでも教室の様子が覗き込めるよにもなっています。

保育室1室の広さ7,5m×8mで12部屋用意されており、可動壁で2部屋をでつなぐ事で最大15m×8mの教室としても使用できる大空間施設となっています

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